BELGIAN BEERS (BOTTLE)
TRAPPIST
ベルギービールの王道。醸造所を持つトラピスト会の修道院で作られるビールだけが「トラピスト」を名乗ることができる。ベルギーには6ヶ所のトラピストの醸造所がある。
- アヘル・ブラウン(アヘル修道院)¥1,300バナナ、干しぶどうといったフルーツの香り。口に入れるとほのかな甘みと、麦芽の苦味を感じ、ボリュームのある味わい深いビール。(ABV:8.0%)
- アヘル・ブロンド(アヘル修道院)¥1,300ホップのさわやかな香りと柑橘系のフルーティーな香りでフレッシュさを感じるが、苦味とアルコール感もしっかりあって、味わい深いビール。(ABV:8.0%)
- ウェストマール・ダブル (ウェストマール修道院)¥1,100バナナ、干しぶどう、ブラックチェリーのようなフルーティーな香り、ハチミツのような甘い香り。しっかりした味わいの中に余韻の残る苦味が心地よい。(ABV:7.0%)
- ウェストマール・トリプル (ウェストマール修道院)¥1,200バナナやクローブのような香りと柑橘系のフルーティーな香り。とてもドライなビールで、甘味、旨味、苦味のバランスが同居する複雑な味わい。(ABV:9.5%)
- オルヴァル(オルヴァル修道院)¥1,200オルヴァルの特徴であるドライホッピングによるホップの個性的な香りが楽しめる素晴らしいビール。どんな香りを感じるかを話しながら飲むのも面白い。(ABV:6.2%)
- シメイ・レッド(スクールモン修道院)¥1,000バランスの良いアプリコットと麦芽の焦げた香りを楽しみながら、スムースな味わいの中に僅かな苦味を感じられるビール。(ABV:7.0%)
- シメイ・ホワイト(スクールモン修道院)¥1,000ホップの華やかなぶどうを思わせる香りが飲み口を爽やかにしてくれるが、最後に苦味が舌を刺激する、ドライな後口のビール。(ABV:8.0%)
- シメイ・ブルー(スクールモン修道院)¥1,100バナナのようなフルーティーな甘い香りと、チョコレートのような香りと共に、高いアルコールがワインのような味わいを感じさせる。「牛肉のベルギービール煮込み」に使用。(ABV:9.0%)
- ロシュフォール 6(サン・レミ修道院)¥1,200干しぶどうのような香りや、赤ワインのような吟醸香を感じる。ロシュフォール8や10と比べるとボリューム感は低いが、しっかりとしたふくよかな味わい。(ABV:7.5%)
- ロシュフォール 8(サン・レミ修道院)¥1,300カラメルやチョコレートのようなロースト香と、いちじくのようなフルーティーな香り。苦味がやや強く、ドライな後味。(ABV:9.2%)
- ロシュフォール 10(サン・レミ修道院)¥1,400バナナ、洋梨、アプリコットのようなフルーティーな香りとカラメルやチョコレートのような甘いロースト感のある香りが複雑。フルボディの濃厚な味わいをじっくりと感じたいビール。(ABV:11.3%)
ABBEY
アビィとは修道院の意味で、ビール醸造を行っていたトラピスト会以外の修道院のレシピを使って、民間の醸造所によって生産されているビール。認可を受けたものにはアビィビールのマークが入っている。原料や製法による分類ではないため、味や色合いはビールによって異なる。
- マレッツ・ブロンド(マレッツ修道院)¥1,000バナナのような香り、柑橘系の香り、クローブやシナモンのような香り、麦芽の香りなど、様々な香りが感じられる。フルーティーだがドライな口当たりが飲み口をさっぱりさせる。(ABV:6.0%)
- マレッツ・ブラウン(マレッツ修道院)¥1,200チョコレートのようなロースト感のある香りと、干しぶどうやブラックベリーのような香りも感じられる。ふくよかなボディ感のある味わいはフルボディの赤ワインのよう。(ABV:8.0%)
- マレッツ・トリプル(マレッツ修道院)¥1,200レモンやオレンジの柑橘系の香りと、バナナや洋梨のようなフルーティーな香り。スパイシーな味わいがあり全体に複雑な味わいだが、最後に高いアルコールがグッとくる喉越し。(ABV:10.0%)
SAISON
もともとは農家が冬の間に仕込んで、夏の作業中に水の代わりに飲むために造られていたビール。夏まで保存ができるように防腐効果のあるホップを多く使用するなど、様々な工夫がされていた。現在は醸造農家からビール専業に移行した人達によって伝統が守られている。口当たりが軽くホップの爽快な香りもあるなど、飲みやすいものが多い。
- セゾン デュポン (デュポン醸造所)¥1,100ホップの特徴的な香りとスパイシーな香りがバランス良く感じられる。酸味も感じられるため全体に爽やかな飲みくち。それでいてホップの苦味も味わえる、全体にバランスの整ったビール。(ABV:6.5%)
- セゾン 1858(デュ・ボック醸造所)¥1,100デュ・ボック醸造所の1858年の設立を記念して造られたビール。ホップの効いたほのかな苦味と柑橘系のフルーティーな香りの爽やかさの中に、独特のスパイシーな香りも。喉の渇きを潤すのにぴったりなビール。(ABV:6.4%)
- シュフ・ソレイユ(アシュフ醸造所)¥900フルーティーでさっぱりとした味わいの中に、柑橘系の香りがありややスパイシー。ホップ感も適度に感じられ、セゾンタイプと呼びたい爽やかなビール。(ABV:6.5%)
GOLDEN ALE
ビール評論家マイケル・ジャクソンが命名した。名前の通り、美しいゴールド色のビールで、アルコール度数が高く、コクはあるがまろやかな口当たり。
- デュベル(デュベル・モルトガット)¥1,000「世界一魔性を秘めたビール」と呼ばれ、柑橘系の香りと、ハーブのようなスパイシーな香り、旨味とホップの苦味のバランスが良い。店主がベルギービールにハマるきっかけになった、その名の通り「Duvel=悪魔」のビール。(ABV:8.5%)
- デュベル・トリプルホップ(デュベル・モルトガット)¥1,200毎年3番目のホップを変えながら2007年から製造されていたトリプルホップ。2016年の人気投票で選ばれたシトラで今年から定番ビールとなった。柑橘系の香りが素晴らしい。(ABV:9.5%)
- デリリュウム・トレメンス (ヒューグ醸造所)¥1,300バナナやオレンジなどのフルーティな香りとクローブのようなスパイシーな香り。味わいもフルーティーで甘みがあるが、最後にしっかりとアルコール感の感じられる力強いビール。「デリリュウム・トレメンス」とはオランダ語で「アルコール中毒による震え」という意味で、ラベルの象、クロコダイル、ドラゴン、鳥の順番で幻覚を見るという意味が込められている。(ABV:8.5%)
BELGIAN WHITE
通常のビールは大麦の麦芽で作られるが、ホワイトビールは大麦に加え、小麦を多く配合して作られたもの。小麦を使ったビールはその色合いからホワイトビールと呼ばれ、ドイツのヴァイツェンなどもあるが、ベルギーのホワイトビールの場合オレンジピールとコリアンダーを入れるのが特徴的なので、ベルジャンホワイトとした。
- ブロンシュ・ド・ブリュッセル(ルフェーブル醸造所)¥1,000ベルジャンホワイトの特徴であるオレンジピールやコリアンダーの風味はあまり強くなく、小麦由来のフルーティーな甘みと酸味がリンゴを思わせる爽やかさ。小便小僧のラベルが可愛い。(ABV:4.5%)
- ルプルス・ブランシェ(ルプルス醸造所)¥1,100軽やかな飲み口を想像して飲むと、意外にしっかりとした味わいを感じるベルジャンホワイト。コリアンダーのスパイシーな香りが心地よい。(ABV:4.5%)
RED
麦芽に赤大麦を使うため、深い赤色のビールになっている。爽やかな酸味を持ち、オーク樽で熟成される。元祖はローデンバッハ醸造所だが、他のレッドビールも美味。
- イヒテヘムズ・グランクリュ (ストゥルベ醸造所)¥1,300オーク樽で熟成された、ワインを思わせる甘酸っぱさの中に樽熟成による芳醇な香りが楽しめるビール。ゆっくり味わいたい。(ABV:6.5%)
- ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ (ヴェルハーゲ醸造所)¥1,300サワーエールとも呼ばれる、酸味が特徴的なビールだが、甘みを強くすることで、全体のバランスを良くし、オーク樽で熟成することで赤ワインのような味わいが楽しめるビール。 「ドゥシャス」は伯爵夫人の意味。ブルゴーニュ公国のシャルル突進公の娘で王女だったマリーが、ハプスブルグ家のマクシミリアンI世に嫁ぐが、政略結婚でありながら、仲睦まじい様子が国民から愛された。そのマリー・ド・ブルゴーニュの肖像がラベルになっている。(ABV:6.2%)
SPECIAL
どの分類にも属さない、様々なタイプのビール。タイプが多すぎてスペシャルビールが多くなってしまう……
- ラ・シュフ(アシュフ醸造所)¥1,300コリアンダーと麦芽由来の甘い香りが感じられ、口当たりの良いビール。ホップの苦味とフルーティーな香りも楽しめ、飲みやすい。(ABV:8.0%)
- マック・シュフ(アシュフ醸造所)¥1,300甘みの中に酸味も同居するバランスの取れた味わいのビール。フルーティーな香りと柔らかい口当たりで、アルコール度数の割には飲みやすい。(ABV:8.5%)
- グーデン・カルロス・クラシック (ヘット・アンケル醸造所)¥1,100コクのある味わいが赤ワインを思わせるが、ビールのフレッシュな味わいも兼ね備え、ナッツやホップの香りと甘みのバランスがとれた味わい深いビール。(ABV:8.5%)
- グーデン・カルロス・ホップシンヨール (ヘット・アンケル醸造所)¥1,200その名の通り、ホップにこだわったビール。5種類のホップを使って香り豊かに仕上がっており、苦味とともにホップの力を感じられるビール。(ABV:8.5%)
- グーデン・カルロス・トリプル (ヘット・アンケル醸造所)¥1,100バナナや柑橘系のフルーツ、レーズンのような香りなど、様々な香りが感じられる。ほのかな酸味が甘みとのバランスを保ち、まったりとした感じを和らげる。(ABV:9.0%)
- マルール6(ランツヘール醸造所)¥1,100白ワインを思わせるようなフレッシュな香りを感じるが、強い苦味も感じられ、複雑でありながら味わい深いビール。(ABV:6.0%)
- マルール10(ランツヘール醸造所)¥1,300オレンジやレモンのような柑橘系、モモ、洋梨などのいろんな香りを感じる。酸味を伴う苦味がアクセントに。(ABV:10.0%)
- マルール12(ランツヘール醸造所)¥1,400アルコール度数の高さの割には軽い口当たりで飲みやすい。チョコレートやコーヒーのようなロースト感とほのかな甘味が楽しめる。コムシェモアの定番ビールの中では最もアルコール度数の高いビール。(ABV:11.5%)
- ポぺリンフス・ホメルビール (ファン・エーケ醸造所)¥1,100「ホメルビール」とは「ホップビール」の意味で、ドライホッピングによるホップの苦味と香りを満喫できる。マイルドなホップ感がIPAとは違った味わいを楽しませてくれる。(ABV:7.5%)
- ルプルス・オペラ (ルプルス醸造所)¥1,500ホップの効いたフレッシュな味わいが特徴のビール。グレープフルーツなどの柑橘系や、はちみつのような甘い香りがあるが、苦味もやや強めでスッキリとした味わい。オオカミのラベルが特徴的。(ABV:6.0%)
- ルプルス・オルガニクス(ルプルス醸造所)¥1,200その名の通りオーガニック認証Certisysを受けたビール。ホップ由来の柑橘系の華やかな香りとトロピカルな甘い香りを感じた後、しっかりとした苦味がやってくる、まとまりのある味わい。(ABV:8.5%)
- デリリュウム・ノクトルム (ヒューグ醸造所)¥1,400バナナやカラメル、クローブ、バニラなど複雑な香りと焦げ感のある苦味が特徴。色合いから重厚な印象を受けるが、軽快さも兼ね備えたバランスの良いビール。「ノクトルム」はラテン語で「夜」という意味。(ABV:9.0%)
- ブファロ・ベルジャンスタウト(ヴァン・デン・ボッシュ醸造所)¥1,600チョコレートやカラメル、シナモンのようなスパイシーな香りと軽やかな酸味。フルーティーな香りもあり、後から焦げたような濃厚な麦芽風味を感じる。ハイアルコールなのに飲みやすい。(ABV:9.0%)
- ブファロ・ビター ベルジャンエール(ヴァン・デン・ボッシュ醸造所)¥1,200柑橘系の香りやスパイシーな香りがあり、ホップの苦味もしっかり感じるが酸味や旨味も感じられ、奥行きのある味わい。(ABV:8.0%)
- ビーケン(ボーレンス醸造所)¥1,500甘いハチミツや花のような香りを感じる。甘みの中のスパイシーな味わいがアクセントに。ボリューム感のある味わいの中にしっかりとアルコールを感じることができる。(ABV:8.5%)
- ブッシュ アンバー(デュブイソン醸造所)¥1,400カルメラモルトを使ったアンバーカラー。ベルギーでも最高のアルコール度数12.0%だが、フルーティーな香りがアルコール感を感じさせず、コクのある深い味わいが楽しめる。(ABV:12.0%)
- トリペル・カルメリート¥1,300大麦、小麦、オート麦が使われ、美しい深みのある金色で、口に含むと華やかなホップの香りが口いっぱいに広がります。
BELGIAN IPA
最近のIPA人気に伴い、ベルギービールでもIPAを謳うビールが増えている。IPA好きの店主としてはこのタイプも増やしていきたいところだが……
- ホップ・ヴェルドム IPA(ケルコム醸造所)¥1,600名前のIPAはIncredible、Powerful、Amazing。とは言っても、ホップの効いた、香りも豊かでしっかりとした苦味もある、間違いなくIPAの味わい。(ABV:7.0%)
LAMBIC
野生酵母(ブレタノマイセス)を使った、強い酸味が特徴の伝統的なビール。好き嫌いの別れる味わいなので、好奇心旺盛な方にオススメ。
- ブーン・グース(ブーン醸造所)¥1,500ハーブやオレンジなどのフルーティーな香りと、ランビック特有の強い酸味とがバランスよく味わえる。(ABV:6.5%)
FRUIT LAMBIC
強い酸味を持つランビックビールにフルーツを漬け込むことで甘酸っぱい味わいに仕上げたビール。それぞれのフルーツの味と香りが口当たりを良くして、ジュースのような味わいに。
- シャポー・バナナ(デ・トロフ醸造所)¥900ランビックの酸味の中に香るバナナが香ばしい。甘みを抑えたバナナケーキのような印象。(ABV:3.5%)
- シャポー・ミラベル (デ・トロフ醸造所)¥900ミラベルはすもも。すももの爽やかな香り、マイルドな酸味と甘みのバランスが素晴らしい。(ABV:3.5%)
- シャポー・レモン(デ・トロフ醸造所)¥900酸味のあるランビックにレモンの酸味が加わることで、奥行きのある味わいに。さわやかな飲みくちがさっぱりとしてくれる。(ABV:3.5%)
- シャポー・アプリコット(デ・トロフ醸造所)¥900杏のフルーティーな香りと酸味がさわやか。「杏ってこんな香りなんだ」と改めて気づかせてくれる、一度は味わっておきたいビール。(ABV:3.5%)
- シャポー・フレーズ(デ・トロフ醸造所)¥900フレーズは苺。苺のほのかな甘みとランビック特有の酸味のバランスが良い。それほど苺の主張が強くないので全体が優しい感じに仕上がっている。(ABV:3.5%)
- シャポー・エキゾチック(デ・トロフ醸造所)¥900使われているフルーツはパイナップル。酸味はあまり強くなく、パイナップルの甘みと香りは強すぎないが、しっかりと感じられる。その名の通りエキゾチックな香りのするビール。(ABV:3.5%)
- ブーン・クリーク (ブーン醸造所)¥1,500クリークはさくらんぼ。さくらんぼの爽やかな甘い香りとカラメルのようなコクのある甘みが酸味とマッチして味わい深い。(ABV:4.5%)
- ブーン・フランボワーズ(ブーン醸造所)¥1,600美しいピンクと真っ白な泡。フレッシュな木苺の香りと甘酸っぱさがランビックの持つ酸味と調和し、素晴らしい味わい。「フルーツビールの女王」と呼ばれている。(ABV:5.0%)
FRUIT
色々なタイプのビールがベースになっているが、フルーツランビックと同様、フルーツの実を漬け込んだりジュースを使ったりして造られる。コムシェモアではフルーツランビック以外のフルーツを使ったビールを「フルーツ」として分類している。
- リーフマンス・フリテッセ(リーフマンス醸造所)¥1,100ブラウンビールにさくらんぼを漬け込んで18ヶ月熟成させた後、さくらんぼ、ビルベリー、エルダーベリー、いちご、ラズベリーのフレッシュジュースをブレンド。飲みやすく、アルコール度数も低いので、お酒が苦手な方にも。(ABV:3.8%)